2017年9月14日木曜日

RC造の増し打ちのモデリング-1

RC造の増し打ちのモデリングの方法について触れたいと思います。
最近、Revitのコミュニティーで質問がありました。過去にこのようなモデルをおこなう為、ファミリを作成しておりましたので、ご紹介します。

柱・梁は、プロジェクトでは、目地等のボイドで切り取ることはできません。
RC造のコンクリートの増し打ちがある場合など、どうすればいいでしょうか?
柱・梁のファミリをカスタマイズするしかありません。

柱・梁のファミリを作成するには、関わりのある、結合する「壁」、「床」との結合をコントロールするため、「線種」「線種パターン」「線の太さ」の設定をおこなう必要があります。また、マテリアルの設定も必要になります。これについては、別にご紹介していきます。

Ⅰ、柱のカスタマイズ

1、既定の「RC柱-角」について

Revitの建築テンプレートからスタートした場合、「ファミリ/構造柱/RC柱-角」があります。とりあえず、これを配置してみましょう。(下図)


初めにステータスを設定します。
配置するビューは、「1FL」、ステータスの「見上げ」を選択し、1FLの平面ビューで配置してみます。
断面を入れて、断面ビューを見てみると、柱の下端が設計GLになっています。・・・おかしいですね。
その柱を選択して、「ファミリの編集」で、そのファミリを見てみますと、参照面の「下」と「下参照レベル」が拘束されていません。ファミリのソリッド(押出した柱)の下端は、参照面の「下」には拘束されているが、「参照面」と「下参照レベル」が拘束されていません。(下図)


原因は配置されたときレベルに下が付いてきていないためです。
このファミリで、参照面の「下」と「下参照レベル」を拘束します。プロジェクトにロードして配置してみます。(下図)


:修正前に配置した柱は、「プロパティ/基準レベル=設計GL」となっています。2、3、4、は修正後に、「プロパティ/基準レベル」を=「1FL」、、「1FL」、、「設計GL」に変更した結果です。このように、上下共、レベルに配置できるようになりました。(上は拘束されていた)
Autodesk社の修正を待たずして、簡単にできますから、とりあえず各自修正しておきましょう。

2、ファミリの種類

 上記で使用したファミリを別名で保存しカスタマイズします。柱フカシ断面は4面で設定します。
「0」にすると、フカシ無しとなりますので、自由な組合せができるように設定します。
問題は、コーナーの面取りの設定です。柱の角のコーナーを設定するとして、平面でスケッチしその角面の寸法をパラメータで変更できるようにしますが、「0」と入力した場合にモデルはエラーします。
角面取りのある場合と、無い場合を兼用することはできないということです。
色々な納まりを想定し、ファミリは下記の種類を命名作成することにします。

※ファミリの種類
①、RCフカシ柱
②、RCフカシ柱-斜め面1面
③、RCフカシ柱-斜め面2面
④、RCフカシ柱-斜め面3面
⑤、RCフカシ柱-斜め面4面
⑥、RCフカシ柱-斜め面2対面
⑦、RCフカシ柱-角面1面
⑧、RCフカシ柱-角面2面
⑨、RCフカシ柱-角面3面
⑩、RCフカシ柱-角面4面
⑪、RCフカシ柱-角面2対面
⑫、RC柱-インスタンス・・・タイプでない、XY方向の自由な形状を作成するためのファミリ
⑬、RC柱(フカシ無し)・・・既定の「RC柱-角」の修正版

ルールとして、1面とは、第一象限のみ、2面は第一~二象限・・・4面は第一~四象限の4面とします。
また、プロジェクト配置時に、反転や回転する場合も考慮しておく必要があります。

これだけあれば、色々なケースに対応可能です。但し四角の一辺がフカシ寸法より、大きくカットするような柱形状は、別途とし必要に応じてカスタマイズし作成すればいいでしょう。

3、ファミリの作成

一例の、⑩、RCフカシ柱-角面4面のファミリ設定を見てみましょう。
下図のように、それぞれのパラメータを設定し、躯体部分よりフカス外側で押出します。
フカス寸法より面取りする寸法を小さめにしてスケッチすると、参照面に確実に拘束することができます。押出しが終わりパラメータを同じ値にしても、崩れることはありません。
※パラメータは、後に、注釈タグで表示するファミリを作成することも考慮して、共有パラメータとすることをお勧めします。(前回より共有パラメータに設定変更後)



次に、躯体部分をモデル線分の破線でスケッチし、下図のように設定します。


今回は、柱の上部は打ち継ぎ目地が入るようにします。
柱の天端高さから下に打ち継ぎ目地がモデルされます。
 梁は一般的にレベルでモデルします。梁ファミリの天端には打ち継ぎ目地を設定します。また、プロジェクトテンプレートで始める場合は、梁の「プロパティ」「ジオメトリ」「Z位置あわせ」=「上」が事前設定となっているため、既定値とおりのファミリ設定とします。
入力時に、「Z位置あわせ」=「上」を他に変えたときは、配置する際に「上」であるか注意が必要です。


下図は3Dで見たところです。


他のファミリも同様に、一例のように作成すれば簡単です。
面取りや目地を設けた場合、プレーンな柱ファミリと比較すると、モデルが崩れてしまう現象があります。それは、結合順序に問題があるようです。そのような場合は、比較的簡単に修正する方法があります。下記のビデオを参考にしてください。

1、3Dビューで、単純にコピーした場合のモデルが崩れてしまう現象と修正


2、コピーしたいモデルを選択後、設計GLビューでコピーした場合、
右側のモデルは、正常にコピーされた。左側のモデルは、2FLの柱・梁はコピーされたが、3FLの柱・梁が壊れた。はっきりとした理由は不明です。
打ち継ぎ目地を設定しているので、複雑すぎてそこまでサポートされてないのかも!いずれにしても、今後、検証して判明すれば報告しますが、とりあえず、意匠としてのモデルは、何とかできますね。



次回から、梁、線分・マテリアルの設定の順に解説していきます。


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